ninpathケアへの思い
不妊・不育治療を受けるカップルは決して少なくない状況にも関わらず、その特殊な治療環境や通院形態による物理的・心理的な負担が非常に大きい領域です。
治療初期の段階からメンタルに多大な影響を及ぼすケースが多いことが課題となり、2021年11月に発刊された生殖医療ガイドラインでも不妊治療中の患者の方々への心理的・社会的ケアが推奨されています。
しかし現実には、患者様の悩みや不安が非常に多岐に渡ること、カウンセリング受診のハードルが高いことや専門ケア人材リソースの不足など複雑な問題が多く絡んでおり、各医療機関の力量に頼るしかない状況が続いています。
治療環境としては大きく変化し得る過渡期を迎えているものの、依然として心理・社会的サポートが必要な状況は続いていくと考えています。
ninpathは私たちにできることからひとつずつ取り組んでいくために、まずは治療周期のデータと連動させたメンタル状態の可視化とそのケアから始めることにしました。
今後もninpathは統計的アプローチと個別アプローチの両輪で、お一人でも多くの子どもを望む方が、遠回りすることなく納得感のある治療を選択できる世界を目指し、不妊治療患者のみなさまを様々な角度からサポートしてまいります。
機能のご説明
メンタル状態の
モニタリング
カウンセリングや
セルフケアのご提案
診療+αの
ケア体制
ユーザー様アンケートの結果
ninpathが不妊治療経験者のユーザーを対象に実施したアンケートによると、
不妊治療は患者に様々な心理的影響が出ること、ご自身のメンタル状態を担当医にも
把握しケアしてほしいニーズも高いことがわかりました。
アンケート回答者数:169人
※うち93名が現在通院中、75名が治療経験者、
1名が検討中の方による回答
専門家の先生からの
コメント
森本義晴 先生
IVF JAPAN GROUP CEO
HORACグランフロント大阪クリニック院長
日本IVF学会監事、日本生殖心理学会監事等多数
不妊治療を受けておられる患者様はしばしば大きなストレスにさらされます。 この中には多くのお金が必要なために受ける経済的ストレス、先端テクノロジーを使用するために生じるストレス、周囲の心ない言葉や本人が置かれた環境から生じる社会的ストレスなどがあります。中でも患者様の精神状態を左右し、治療の成否にも大きく関与するのが心理的ストレスです。 この、患者様の心理的状態を的確に把握しケアすることは、患者様のQOLの改善に寄与するばかりでなく、早い妊娠という成果が期待できます。 このプロセスは本来心理士などの専門家によって行われますが、必ずしも身近にそういう方がおらず、心理状態の把握が遅れてしまう患者様もおられると思います。この度のninpathの試みは簡便で不妊治療中の患者様の心理状態の早期把握に有用であると考えます。
古賀文敏 先生
日本生殖心理学会理事長
古賀文敏ウィメンズクリニック院長
不妊治療は、体外受精などの高度な治療への後ろめたさや夫との温度差、頻回の通院による職場へのためらい、高額な費用とストレスばかりかもしれません。度重なる治療不成功で自信がなくなり孤立感を感じられている方も少なくありません。 でも自分や夫が大病を患った時、急に職を失ったとき際には、お子さんを望む余裕は出てきません。本来、不妊治療は未来を見通す希望へのサポートです。ninpathは、不妊治療中の自らの状態を客観視できるようITを利用することからスタートしました。今回メンタルへの影響を早めにとらえ、通院先の担当医やカウンセラーへの橋渡しを目指した企画を始められました。こうしたカップルの心理サポートに注力した新しいフェムテックに私は大変注目しています。
会社概要
株式会社ninpath
東京都港区新橋1-12-9 A-PLACE新橋駅前 7F